「検察の罠」 小沢一郎抹殺計画の真相・4

「検察の罠」
小沢一郎抹殺計画の真相  森ゆうこ著


<小沢一郎×森ゆうこ 特別対談②>

マスコミは多分、官僚以上に既得権や利権を持ってる。
電波とか再販とか――小沢


 今回の事件で、マスコミは石川さんが現金をANAホテルで受け取ったという、捏造ビデオまで作って流したわけです。
小沢 TBSだっけ?
 はい。私は同僚議員から聞いて「TBSはひどいことをやってる」って。それで私も「NEWS23」で見たんですよね。
 見たときに変だと思ったんですよ。たまたまその現場に居合わせた人物……。水谷建設の関係者ということで、その男性が全部モザイクで証言してるんですが、「石川さんがここに座って水谷の関係者がここに座って」と図解して指さすんです。モザイクから透けて見えるのは、きちんとしたスーツ姿なんですね。だけど、指さすときの指先だけはさすがにモザイクが外れるんですが、爪が伸びていて真っ黒だったんですね。
 それを見ておかしいと思ったんです。だってANAホテルですよ。ANAホテルのロビーで、水谷といえばそれなりの企業でしょ。その関係者で、たまたまそこに居合わせるような人が、爪が伸びてて真っ黒だなんて。おかしいと思ってその男性の証言の書き起こしをネットで読んだら、「長身のスーツの男性が入ってきた。それが石川議員だった」っていう証言なんです。これはもう絶対嘘だわって。
小沢 長身じゃないじゃない(笑)。
 石川さんは長身じゃない。証言を全部プリントアウトして、次の日に参議院の政治部の番記者みんなに見せて、「どう思う?」「どう思う?」と聞いて回りました。「石川さんを見た人が、本当にこういう証言をすると思いますか?」って。みんなシーンとなりました。
 TBSに「捉造だろ、これは」って言ったら、すぐに放映をやめました。
小沢 ひどいもんだよ。
 ひどいですよね。何でマスコミはあそこまで小沢先生を叩くんでしょう。
小沢 結局、官僚支配なんだよ。その点は同じなんです、官僚と。たぶん官僚以上に既得権や利権を持ってるんだよな。電波とか再販とか。
 だから官僚支配が一番いいんだよ、マスコミは。新聞は再販で保護されて、テレビは一度取った免許は4年か5年に1度必ず見直されるはずなんだけども、実際は一度取ればずっとやれるからね。僕が目の敵にされるのはそういうことを含め、不必要な規制はなくしたほうが良いという意味のことを言うからですよ。
 電波を競争入札している国もあるけど、そんなことされたら大変だと思っている。小沢の野郎ならやりかねないって(笑)。
 そういう意味では、やっぱり先生には次々に試練が降りかかるわけですけれども。
小沢 今は上方のほうで「維新」という言葉が流行っているけれど、維新というのは革命なんですね。革命というのはやっぱりそう簡単にはできないんだよ。世の中を変えることだから。明治維新だってどれだけ有為の人が死んでいったか。犠牲の上に初めてできることだからね。しょうがないんだな(笑)。

この世界で本質を突き詰め変わらずにいるのは難しいこと――森

 私は先生に初めてお会いしたのが2001年の参議院選挙、投票日が7月29日でしたけれども、その半年前の3月29日に新潟でやった総決起集会においでくださって、そのとき初めてお会いした。だから10年ちょっとたつわけですけれども。
小沢 早いなあ。
 永田町の世界にはいろんなことがありますよね。誘惑もあるし。だから他の人たちはいろいろ言ったりやったりすることは変わるんですけど、先生は全然その頃と変わらない。
小沢 そうかな。
 この世界の中で本質をずうっと突き詰めて変わらずにいるということは、やっぱり難しいことで。
小沢 そうね。僕が自分の主張を通してこられたのはやっぱり国民、選挙民のおかげです。選挙民が支持してくれてるから筋道を、自分の思うことを通せるんであって。だからそれは非常に幸運だと思うし、感謝してるんですよ。政党だって自民党から何回名前が変わったか。しかも後後会に一度も相談しないで僕はやってるからね。
 それでもちゃんと支持してくれてるっていうことを、僕は非常に感謝してるし、そうである以上、これは貫き通さないかんと思ってるんだけどね。
 その一方で2006年の代表選挙では、「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」とおっしゃっています。
小沢 日本が、そして日本人が生き残るためには、旧体制を変えなくちゃいけないと。アンシャン・レジームを変える。変わらずに残るために。「古い上着よ、さようなら」というやつだよ。「青い山脈」だよ。
 難しいですね。民主党はもはや政権交代したときの民主党ではないというか、正反対だと私は思うんですが。
小沢 いやあ、驚いたね。結局、選挙のときはほとんどの人がほぼマニフェストに沿ったことを言ったんだと思うんだよね。だけど結局何も中身はわかっていないというか、自分はそう思ってないのにしゃべってきたっていう話になっちゃうんだよな、今の現実は。その意昧でほんとにがっかりだね。

「変える」と言って政権をもらったのに、
変える気がない民主党――小沢


 これからいろんなところで同じことを聞かれると思うんですが、任期満了までなら民主党政権はあと1年。どうなっていくでしょうか。
小沢 いや、これじゃ国民から見放される。もうすでに見放されてるけど、残らないよ。変わらずに生き残るためにわれわれが変えるんだと言って政権をもらったのに、全然変える気がないんだもん。
 で、自分が変わっちゃったと。
小沢 だから最初から変える気がない。主張と違っていたということだ、本質は。変わらなければならないと言った人が既得権とアンシャン・レジームの体制にどっぷり浸かっちゃって、「いい湯だな」っていう。
 私も政務三役ということで7ヵ月、副大臣をさせていただきましたけども、居心地は非常にいいわけですよね、そういうお膳立てに乗っかってやろうと思えば。また官僚も優秀ですし、別にみんながみんな悪い人たちじゃなくて、基本は国のためにと、そんなにおいしい仕事ってわけではないけれども、そういう志をもともと抱いてる人たちですから。
 だから先生から教えていただいた、政治家が自らの責任で決断し実行し、そして結果の責任をとる。「だからついてこい」「みんなの意見を出せ」というふうにしっかりやれば、官僚はついてくるんだと。それが政治主導だというふうにおっしゃっていたわけですが、私も少しだけ、あ、そうなのかなあと実感しました。

日本の民主主義が問われてる。
本当にみんなが深刻にならなきやいけない――小沢


小沢 それと、やはり内閣として一体でやらなきゃだめだよ。一人だけやると袋叩きにあっちゃうからね。トップが決断して、みんなして力を合わせて各省庁とも頑張ろうという話にならないと。
 難しいですねえ。トップが財務省にすぐ洗脳されちゃうんじゃねえ。
小沢 どうしようもないよ。
 どうして財務大臣を経験すると洗脳されちゃうんですかね。
小沢 相当居心地がいいのかもな(笑)。
 これじゃあ、私たちに投票してくれた国民は浮かばれないというか、一方で格差はやっぱりさらに広がっていますし。
小沢 だからこれも必ず報いを受ける。結局、僕も政党を立ててみんなといっしょに頑張ってきて、何のための政権交代だったかっていう話になっちゃうんだよな。一部の人がポジションを得て、それでまあまあ、その期間中は楽しんだというだけの話になっちゃう。これじゃあねえ、人心が離れるのは当たり前だよ。
 9月に代表選挙あるわけですけれども、晴れて無罪になったときにはどうしますか?
小沢 いや、このままでは民主党がもたないんじゃないか。
 野田さんも増税に命を懸けると言いながら、本当にそうなのか。
小沢 僕はどうもそこが、自分のとこのトップを疑っちゃいかんけど、最初から疑問に思ってるんだ。本気かいなと。
 私の検察審査会の調査というか、捜査って彼らは思ってるみたいですが、「森ゆうこはバカじゃないか」という党内からの声もたくさん聞こえてきましたけれども、ここまで調査してきました。決定的な証拠というのはなかなかないですが、でも石川さんたちの判決で推論に推論を重ねて有罪を出した、あれより遥かにましです、私のほうが。状況証拠も詰めてますので。明らかにおかしい。
小沢 本当に日本の民主主義が問われてる。本当にみんなが深刻にならなきやいけないんだよ。こんなことを許していいのかということ。
 そうですね。そう思います。とにかく先生は私たちの羅針盤ですので、私たち一人ひとりが先生に頼りすぎないで、みんながいっしょに頑張らなきやいけないと思っています。
小沢 本当にお国にとっても正念場だよ。日本がおかしくなっちゃう。
 はい、そう思います。頑張りますので。今日はありがとうございました。
小沢 はい、どうもありがとう。

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