ガスの「幹線導管」なき日本

現在日本は、自前でエネルギーを供給できず、その生殺与奪をエクソン・モービルなどアメリカの石油メジャーに握られている。このような状況で、大阪ガスの社長が意義ある提言をしているので、その関連記事を転載する。



東京新聞【私説・論説室から】 2012年3月5日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2012030502000034.html

ガスの「幹線導管」なき日本

 大阪ガスの尾崎裕社長が国際パイプライン(導管)も視野に入れ、国内の幹線導管の整備を急ぐよう提言した。経産相の諮問機関、総合資源エネルギー調査会の天然ガスシフト基盤整備専門委員会でのことだ。

画像
http://www.gas-enenews.co.jp/news/2012/02/post-966.html

背景には、仙台市ガス局の供給基地が東日本大震災で機能を失った現実がある。

 国内のガス供給は天然ガスを液化したLNGが大半を占める。豪州などから専用船で輸入し、全国約三十の受け入れ基地で再び気化して家庭などに送られる。

 その基地が津波で壊滅的打撃を被った仙台市に手を差しのべたのは、新潟と結ぶ太い導管だった。東北向けに敷設されたもので、安全点検を経て十二日後に供給再開へとこぎつけた。

 仙台市には強い味方が存在したが、日本の幹線導管は極めて貧弱だ。東京-名古屋-大阪の大都市間を結ぶ幹線網すら今なお未完成で、有事の際に融通し合う仕組みが築かれていない。

 仙台市の復旧劇を教訓に、安定供給の手だてを議論する好機ではないか。

 併せて、国際パイプラインにも注目したい。尾崎氏の提言にはLNG輸入への過度の依存を戒め、極東ロシアを結ぶパイプライン輸入との二本立てで産ガス国同士を競わせ、値引きを促す狙いが込められている。

 日本の輸入ガスの六割は火力発電の燃料用だ。政府、電力会社とも足並みをそろえ、世界一のガス高値買いから抜け出す知恵を絞ってほしい。
 (羽石 保)

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