中村修二氏・青色LED・潜水艦・ソナー

9月29日・朝刊の社会面隣りの紙面片隅に、久しぶりに中村修二氏の顔写真つきの記事が掲載されていた。中村氏は、青色発光ダイオード(LED)の発見・開発者として有名だが、彼を新聞紙面で見るのは、かつて勤めていた日亜化学工業との青色LEDめぐる訴訟で、一躍時の人になっていた2005年以来だろうか。



東京新聞 2011年9月29日 12時25分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011092901000375.html

中村修二教授にエミー賞 技術部門、LEDを評価

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中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授

【ロサンゼルス共同】米テレビ界最高の栄誉、第63回エミー賞の技術工学部門で、青色発光ダイオード(LED)の開発で知られる米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授の受賞が決まったことが28日、分かった。

 教授がかつて勤務し、特許権の譲渡対価をめぐって裁判で争った日亜化学工業(徳島県阿南市)などとの共同受賞。大型ディスプレー開発で先進的な役割を果たしたことが評価された。

 教授は同校のサイトで「私の研究成果は、大型ディスプレーなどのバックライトや照明に使われるLEDにつながった。受賞はとてもうれしい」とコメントした。




何故エミー賞なのか?という疑問はさておいて、まず、青色発光ダイオード(LED)について触れておきたい。中村氏が発見する前までは、赤と緑のLEDは開発されていたが、青を発色するダイオードだけはなかなか見つけることができず、当時は、世界中の国々の研究機関がその発見と開発に凌ぎを削っている最中だった。光の3原色としての青・赤・緑が揃えば、家電業界をはじめ通信・メディア・スポーツ・娯楽など、あらゆる業種に莫大な利益をもたらし、様々な影響を与え得るだろうことが予想されていた。

中村氏によって青色LEDが発見されてからその後、現在までの状況を見れば分かるように、映像用ディスプレーの開発と進歩は凄まじく、駅前・街中・劇場・ホテル・賭博上・競馬場・ゲームセンターなど、ありとあらゆる所でその画面の大きさと映像の美しさを競い合っている。今や当たり前の様になったこれら大型ディスプレーのある風景は、この青色LEDのおかげなのである。さらに、寿命が長く省エネ性能に優れているということで開発されたLEDの照明器具は、家電量販店で多種多様な製品が陳列され、売り上げも順調に伸ばし家庭でもオフィスでも主流になりつつある。LEDがもたらしたこれらの変革と影響を振り返ると、中村氏が成し遂げた発見・開発は、大変な偉業だったといえるだろう。

中村氏は、日亜化学との和解が成立する前から、渋ちんの会社にさっさと見切りをつけて、引き抜かれた米カリフォルニア大サンタバーバラ校の教授の職に納まって現在に至っている。これだけの実力と実績のある人だから、うだつの上がらないチマチマした組織内の研究室にいるよりも、日本を飛び出してアメリカの有名大学へ転進するのも当然といえば当然といえる。海を越えて頑張っている中村氏に、その当時、更なる活躍を期待して心の中で日本からエールを送ったものである。

ところで、私がこの記事に興味を抱いたのは、先日読んだ本の中に偶然にも中村氏について書かれていた箇所があり、大変気になっていたからだ。それは副島隆彦氏著作の下記の本である。

中国バブル経済はアメリカに勝つーアジア人どうし戦わずー
ビジネス社
副島隆彦


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中村氏を見る新たなる視点を私に突きつけた、この本の中の問題の箇所を抜粋し転載する。



「中国バブル経済はアメリカに勝つ」
第4章 アメリカが中国に戦争を仕掛けるが中国は相手にしない
P176_P177


 どうやら、今の今でも海の中は、通信は不能であるようだ。海面下では外部とは通信できない。だから、潜水艦が海中に潜ると、電波はまったく通じない(らしい)。だから今の今でも潜水艦は目と耳を塞がれた状態で海中を進むらしい。備えているのは、ソナーという海中音波器である。これの衝撃波を発射しながら、岩とか壁とかにぶつけて返って来た波形を分析して対象を把握する(らしい)。こんなに原始的なことをやっている。もし外界と通信したければ夜に海面に浮上して通信するしかない。
 だから、3月26日の韓国哨戒艦に米原潜「コロンビア」が衝突した「事故」が起きたのだ。米原潜は浮上してみなければ相手が何なのかわからない。慌てて急浮上してみたらすぐ近くに哨戒艦がいた。仕方がないので、そのまま真っすぐ体当たりで突っ込んでいったのだろう。そして哨戒艦を真っ二つにして46人の乗員を死なせ、58人が助かっている。魚雷による撃沈だったら全員死ぬ。原潜の方はものすごい高水圧に耐えられるよう超合金でできている。
 潜水艦はこのように海の下では外部との通信手段を持たない。だから自分がどういう状況に置かれていて海上や空中で何か起きているかわからない。海上に浮上して通信したら、それを敵側にキャッチ(傍受)されて自分の居所がわかってしまう。だから“海の忍者”は孤独である。

 だから、青色の発光ダイオード(LED)が重要なのだ。青色LEDを発明・開発した中村修二氏が、なぜ、カリフォルニア大学のサンタバーバラ校の教授をしているのか、の謎がこれで解ける。サンタバーバラ校は、米海軍最大の造船所もあるサンディエゴ軍港を見下ろす丘の上にある。青色発光ダイオードは青い光の一種だから、海中を直進する。そうすることで、これまで発明されることのなかった海中(水中)を走る電波の一種の通信手段として使えるだろう。そのための先端技術の開発用に中村修二氏の頭脳がアメリカに買われたのである。「徳島の日亜化学工業が、中村氏の発明代として600億円を払いたくなくて、裁判で負けて6億円しか払われなかった」(高裁判決2005年1月)とかいうようなケチくさい話が主眼ではない。こういうところに軍事技術の開発の秘密がある。
 海中の潜水艦にとって水中での通信能力の獲得というのは今でも重要なことだ。




青色LEDを潜水艦の通信手段として研究・開発中!?

潜水艦は海中に潜ると、電波が通じず外部との通信が全くできないというのは意外だった。このことを既に知っていた人も当然いたと思うが、文中の記述で初めて知った私にとっては驚きだった。昨年3月に起きた韓国哨戒艦の沈没は、私もネット情報で薄々感じてはいたが、この海中での通信不能状態がひき起こした米国原潜と韓国哨戒艦との衝突事故が原因だった、と副島氏は断じている。また、いち早く当時の状況を分析し伝えた田中宇氏のブログ記事も、文中で紹介している。
↓韓国軍艦「天安」沈没の深層
http://tanakanews.com/100507korea.htm
これが本当に事故だとすると、米国海軍のお粗末さと組織内の劣化を露呈しているということになる。また、その数年前には中国の原子力潜水艦が、米国本土の西海岸カリフォルニア沖の海溝に潜伏していたという事実が発覚した。しかも全く米軍に察知されることなく半年間も居据わっていたというから、米国にとってこんな衝撃的なことはないはずだ。
自国の制海権を脅かされた米国が、巻き返しを図る決定打として青色LEDに目をつけたというのは納得がいく。中村教授のサンタバーバラ校でのその後の研究が実を結んだ、という報道はこちらにまだ届いて来ないので、潜水艦の通信手段としての青色LEDを使った研究・開発は、まだ実用段階ではないのだろうと想像できる。

さて、現状では潜水艦は、ソナーという海中音波器に全面的に頼らざるを得ないということが分かった。そして、私はこのソナーに関連して、ある疑惑へと考えが発展してしまった。それは次回へ・・・

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